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LOGICMA

僕の思想とミニマリズムとライフハックを垂れ流す自由なブログ。

バナナはおやつに入るのか。

「先生、バナナはおやつに入りますか?
遠足を前に興奮する子ども達が、何度このセリフを口にしただろうか。このセリフ、いろんな場面で耳にするいわゆる定番のものなんだろうが、この問いかけに対する答えはYesともNoともあまり聞いたことがない。先生はこの質問にどう答えるのが適切なんであろうか。通常、先生がおやつの数量に制限を設けるのは、おやつをここぞとばかりに沢山持ってくる困った子どもを出さないようにするためだと思うが、バナナはおやつには含まれない、と許可したところで、まさかバナナを五房も持ってくる食いしん坊はそういないだろうから、バナナはおやつではない、と定義しても良さそうなものだ。バナナはおやつと認めても大きな実害はなく、子どもの遠足に対する満足度は高まるだろう。よし、バナナはおやつではない!と僕の頭の中にいる架空の裁判長が木槌を打ち下ろそうとしたところで、一つの疑問が生じた。バナナをおやつでないとするならば、その他の果物、例えばミカンやリンゴについても検討を重ねなければならないのではないだろうか。バナナのみ、五房持ってくる子どもはいないだろうが、果物の盛り合わせを持ってきて、お弁当の時間に優雅なティータイムを実現しよう、と考えている変に大人びた子どもはいるかもしれない。果物類の持ち込みを全て許可することは出来ないならば、バナナがおやつに入るとするとすると、果物の中でもおやつに入るものと入らないものの分類をしなければならない。それも糖度や植物学上の分類など小難しいものではなく、小学生でも理解できるような簡単な分類法で、という無理難題だ。こう考えると「バナナはおやつに入るかどうか」という疑問は一介の教員がその場で答えを出すにはあまりにも難しい問題である。もしもうかつに適切でない答えを子ども達に教えてじったならば、その子どもの保護者で全日本果物なんたら協会副会長のママさんから厳しいクレームを食らってしまうかもしれない。
思えば僕は、バナナがおやつに入るかな、と考えたならば馬鹿正直に先生に手を上げて質問などせず、黙ってこっそり持っていって、先生が見ていない隙に二口ほどでペロリと食べきってしまうような子どもであった。「バナナをおやつと認定されずに遠足に持ち込む」ことが最終目標であるのだから、グレーゾーンのまま持って行くのが一番である。こうすれば、バナナはおやつに入ります、だからむやみにバナナを持ってきてはいけません、と先生に一蹴されて少ないおやつをやりくりすることもないし、大好きな先生が答えをしくじって全日本果物なんたら協会の人に叩かれることもない。バナナはおやつに入りますか?なんて聞く考えの浅い子どもにはもう少し先生の立場も考えてやってくれないか、と一言忠告をしたいものだ。近頃の若者はいつもそうだ。上司に自分が何をすればいいかを聞いてばかりで、自分で考えて行動する、といった能力に乏しい。組織を全体的に見つめ、効率的、合理的な行動をもっと考えるべきではないのだろうか。これだからゆとり世代が馬鹿にされるんだ……。
僕は今日も、食卓に置いてあった腐りかけのバナナを頬張りながらそんなことを考えている。
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